うたがわのライトノベル記

読書メーターとライトノベルの感想を書く予定のサイト。たぶんTRPGの話題はここに書く。

DX3rdキャンペ第一話忘備録。

こんにちは。詩川あかりです。あと学生生活も残り僅かになりました。あと一ヶ月切ってます。不安しかないので、ひとまずバイトやったり遊んだりしてます。

というわけでDX3rd身内キャンペ卓第一話をやりました。
(PLと自分のための忘備録なので、全体的にイミワカンナイと思いますがご了承ください)

トレーラー

当たり前であるはずの日常が、
たった一つの出来事で崩れていく。
皆それが夢であることを望む。
しかし
否定したい現実は、
受け入れて前に進むしかない――
ダブルクロス The 3rd Edition
夢で逢えたら - A SWEET NIGHTMARE 』
ダブルクロス、それは裏切りを意味する言葉――

おいらにTRPGを布教した後輩が以前から「キャンペやりたい」「キャンペやりたい」とうるさかったので(人に頼まれている気がすると断れない)企画したのもありますが。学生生活最後、下手すれば人生最後のキャンペになると思って今回はたてました。

ストーリーの軸の話の前に。

先日読んだこのブログ記事(雑誌の特集)が忘れられませんでした。
http://d.hatena.ne.jp/morisawajun/20150107/1420631592
一点目は「あて書き」。ドラマのように視聴率を気にする必要はありませんが、TRPGはかなり長時間の拘束するゲームです。客なんていませんが、やっぱりPLのみんなに楽しんでもらいたいわけです。気心の知れた友人たちであれば、どんなのが好みでどんなネタをふるべきかわかります。これは詩川がつっこみ役を立ちまわることが多く、話し相手の趣味の話題をなるべく引き出したり話を合わせるためにWikipediaを巡ったりするのが普通だったので、実は得意だったりします。あらすじを使う作品は、ロール語るの苦手だからPC1で流れに乗ればいいキャラにしようとか、なるべく意識して書いているつもりです(もちろん高確率で失敗しますorz)。本当はあまり遊んだことのない人とセッションを構えたかったけれど、恩返しも兼ねて知り合いに卓をお願いする形になりました。意識してなかったけど、卓メンバの2人がおいらをTRPGに誘った張本人たちでした。
二点目に「自分の考えてるヘンなことや非常識さを大切にするべき」「自分がズレている人間なので、それをそのままドラマにしたい」という話。当たり前ではありますが、正直忘れがちじだなと思います。詩川が通っていた大学がデザイン系の学校だったのでズレていることがわりと許される一方、就活の環境へいざ進むとまるでクローンのようなスーツ人間が並ぶ。不思議な感覚です。おいらはといえば、先天性の病気があったり軽めの精神云々があったりして、やっと最近普通であることに諦めがつきました。お恥ずかしい話、20年近く厨二病こじらせてたのを病気を理由に認めた形になります。つまり自分は違う。他とは違う。違うなら、それを形にしたい。だれでも思うことだと思います。これを身近な人達に表現できるものの一つがTRPGでしょう。小説とかだと三日坊主で飽きてしまうのが問題なのですがw ちなみに、市販されている小説で奇をてらった作品はなかなか見かけません。これは金銭が関わる都合があり、やはり王道のほうが受けがいいため、トんだ作品を見かけないのだと思います。小説の大賞こそトんだ作品を受け入れてほししいですが、そうトんだ作品は数が少なく人が読めるレベルのものは少ないんでしょうね……。
月刊シナリオで実際にこの記事読みたかったのですが、地元の図書館になくて残念無念……。
閑話休題

改めてストーリー。

PLは誰も気づいてないようでしたが、今回のタイトルは伝説のバラエティ番組そのままです。たぶんあの卓は誰一人とこの話を知らないと思うし、おいらもリアルタイムで見ていたわけではなくあまり詳しくないのでタイトル借りただけでした。(もっとテレビおたくになりたい)
「自分だけの考えている変なこと」ですが、今回はおいらの大好きなネタ「姉妹」で攻めることにしました。具体的には、姉ーPC1ー妹、という三段構成です(ダ・カーポ2ではない)。死んだ姉のことを引きずるPC1を励ますべく、PC2が特異能力で姉に変身し励ますのが話の軸でした。妹が死んだはずの姉に会いたいとPC1にメールしてみたり、知ってるはずのないことを知っていたり、おいらの描写力が低いながらもPCは混乱してくれたようです。さすがにそれだと内容が薄いので、姉にはストーカーをつけました。死んだ姉が現れたと思って、姉の姿の妹をストーキングします。そしてこのストーカー、最終的にこいつの発言がとんでもないことを起こしました。

俺が大好きだった姉はもう戻ってこない。
妹は姉の姿をしているけど、姉ではない。
少なくとも俺が欲している姉ではない。


なら、俺が彼女になってやるよ!

というストーカーの超理論がぐぅ批判集中しました。PLが本気であんぐりしてました。ストーカー自身は独占欲の塊と捉えていたので、普通にありだと思っていましたが「妹を姉に仕立て上げるまでは理解できるけど、そこまで突き抜けちゃうのね(褒め言葉)」と言われました。詩川はコンプリート欲はありますが、独占欲はないので気持ち悪いのは同意します。正直見た目だけで納得できるならアルドノア2クール目の偽姫様にスレインは納得しなきゃいけないので、やっぱりストーカー思考は理解できますなあ。気持ち悪いけど。
さらにEロイスのダイスを忘れるという大ポカで、PC1をジャーム化(PCロスト)させました。

妹の肉体を奪い、姉の顔で微笑みかけるストーカー。
姉を交通事故に合わせた張本人。
妹も眼前で奪われようとしている。
二度と同じことは起こさせない。
たとえどんな犠牲を払ってでも。
それが異能を使う僕の決意。


「妹を返せよおおおおおおおお」
彼の咆哮は建物を震わせた。
獣化した彼の右手は血液で作られた鎧を貫き、数メートル後ろの背後の壁まで肉体を突き飛ばす。
大きな衝撃音をあげ、姉の姿から黒き霧が逃げるように空気に離散していくのがわかる。
黒い霧が晴れると、地面に倒れる一人の少女が遠くから確認できた。
地面に倒れこむ姿は妹のそれだった。あのストーカーはすでに人間ではなかったのだろう、この黒い霧はきっと彼の思念だったのだ。
数秒の間が空き、それが現実であると血まみれになった自分の右手を握る。
これで妹を開放できた。僕らは日常の世界に戻れるはずだ。
妹の姿を確認し、妹に背を向け獣人化を解除する。
「これでねぇちゃんの敵は」
『――君は姉を傷つけることができるのか』
なぜか、戦闘中のストーカーとの会話が脳裏を言葉が過る。あれは姉でも妹でもない、敵だ。惑わされてはいけない。
『――君は妹を愛しているのではないのか』
違う。違う。違う。理性ではわかっているのに、背筋を悪寒が走る。
『――君は彼女と一つになりたいのではないか』
右足を引きずりながら、妹の元へと一歩ずつ近寄る。瘴気にあてられているのだろうか、身体が言うことを聞かない。
『――こっちへ来てよ、にぃちゃん』
妹が語りかける。僕のために異能まで身につけて励ましてくれた妹。最近は野球部のマネージャーになって、少しずつ明るさも取り戻していたようだね。学校が変わってからほとんど話してなかったけど、そんなに気にかけてくれていたなんて、僕は知らなかったよ。
『――こっちへおいで』
ねぇちゃんが僕に語りかける。なんでもないあの買い物の一日が、ねぇちゃんとの最後の一日になるなんて、思ってなかったよ。今思えば、ねぇちゃんと買い物行って荷物持ちして、振り回されるの嫌いじゃなかったんだよなあ……。
『このままだと、あたしひとりぼっちになっちゃうよ』
妹が話しかける。僕のことをこれだけ気遣ってくれたのに、ひとりにさせるわけ、ないじゃないか。
『このままだと、私一人になっちゃう』
ねぇちゃんが僕に話しかける。ねぇちゃんをひとりにさせない。
たとえどんな犠牲を払っても。


『――いっしょに、なろうよ』


瞬間、妹の身体に彼は呑まれた。まるで養分を吸収するかのように。


僕が彼女たちを守る。
獣化した右手で廃屋の壁をぶち破る。
ねぇちゃんと妹と僕の三人は外で楽しく暮らそうね――。


逃げる前に仲間が見た姿は、悪魔のように微笑む姉の姿だった。

ちょっと前後書き起こさないとわかりづらいですが、端的に言えばkeyだと思ってたらニトプラ的展開になりましたよ。(リプレイ小説は雰囲気作るの難しいけど、こういう語感を整えてくのは好き)未練たらたら主人公は女である詩川からするとちょっと重くて好きではありませんが、このシナリオ作ったのおいらなんだよなあ……。ちなみにエンディングはもうちょっとベターエンドっぽい感じでしたが、書き起こしたらそうでもないような。
こんなエンディングを即興でやったもんだから、パーティ全員が不思議な充足感に包まれてしまい、GMがEロイスのダイスを追加しそこねた件を伝えづらい雰囲気になりました。でも数分落ち着いたあとにPL1に話して「それでもダイスは振らない。たぶんこれが彼の望みだと思う」と言い切ってくれました。重い立ち回り押し付けちゃってごめんね(突然の私信)。
いつも敵データや判定を甘めに作ってしまうので(過去のTRPGタグ見ていただければわかるとおり)今回は公式本に掲載されている敵データからデータをいじりました。シーン数は少ないぶん判定を多めにした結果、PCによって侵食値の差が大きく開いてしまい、結果PC1がもどって来れませんでした。あとキュマイラは侵食率上がりやすいらしいですね。

キャンペ1話として。

今回キャンペのテーマで「自分だけの考えている変なこと」と扱った場合、単発ではできない特徴的な何かにしたいと思っていました。結果、.hackの設定資料集見てた結果「子育てさせよう!!!」になりました。たくさん伏線をはったものの、最後にあんなんになってしまったので、ひなあられ待機してたらおおきな5段重ねの菱餅が上からふってきた感じです。もともとあったデータに組み込むか、もともとをポーイして再構成するか、寝て起きたら考えます。
あれアンジュのデッキ構築する時間がないぞ?